トレーリングストップでの決済EAの作り方①
「EAつくーるでトレーリングストップを使った決済方法について①」

前回は一目均衡表の基準線、転換線のクロスでエントリーするEAの作り方を説明しました。

前回記事「EAつくーるで一目均衡表の基準線と転換線のクロスでエントリーするEAの作り方

今回はトレーリングストップを使った決済の方法について説明します。

最初にログインすると基本設定が表示されます。ここの説明はヘッダーメニューの

EAつくーるについて」で説明していますので、省略します。

今回は以前作成した「EAつくーる作成例 移動平均線2本クロスでエントリーする自動売買EA」を

使って見てみましょう。

 

トレーリングストップ・・・ストップロス値(SL)を自動で更新させる機能。相場の動きが大きい時に大きく利益を狙いやすい。

eaつくーるで扱えるのは

①固定値でのトレーリングストップ
②移動平均線を使ったトレーリングストップ
③高値、安値の値を使ったトレーリングストップ
④ATRの値を使ったトレーリングストップ
今回の記事では①固定値でのトレーリングストップ及び
②移動平均線を使ったトレーリングストップについて扱います




①固定値でのトレーリングストップ

ベーシックなトレーリングストップ決済の方法です。自作EA一覧にある自動売買EAも利用しているものがあります。

例として、買いポジションの価格が110.00の場合で固定幅の値を30pipsで設定した時は、価格が110.30になった時点でトレーリングを開始し、110.00にストップロス値(SL)を更新、伸びていくたびにSL値を徐々に上げていきます。

110.50になった場合は110.20にSL値が更新されます。その後110.50より進まずに最後に更新されたSL値110.20に戻ってきた場合は更新されたSL値で利確(決済)されるというものです。

ただし、買いエントリーからトレーリングストップの条件に達しないまま逆行してしまったの場合は、もともと設定されているSL値での損切りとなります。

※売りポジションも同様の考え方です。

②移動平均線を使ったトレーリングストップ

移動平均線の最新の価格を使ってトレーリング決済する方法です。

例として、買いポジションの価格が110.00、移動平均線の期間を25日でトレーリング設定をした場合、

発動する条件は移動平均線(25日)の現在の値(価格)より、現在の価格レートが上で、かつもともとのストップロス値(SL値)の価格より移動平均線の価格が上の場合にトレーリングを開始します。

少しわかりにくいかもしれませんが、例えば現在の価格レートが110.20移動平均線(25日)の現在の価格が110.10の場合、なおかつもともとのSL値が移動平均線の現在価格より低い109.90など)の場合であればトレーリングが開始となります。

その際のSL値は移動平均線の現在の価格110.10に更新され、移動平均線の価格が伸びるほどSL値も更新されます。

水色の線が移動平均線

移動平均線が上がっていくとSL値も最新の移動平均線の値に追従してトレーリング

 

今回取り上げた決済方法で「移動平均線2本クロスでエントリーする自動売買EA」に適用してみると

①固定値でのトレーリングストップ(SL:15、TP60※トレーリング30pips)

ドローダウンが大幅に改善され、実用できるレベルになりました。

②移動平均線を使ったトレーリングストップ

相性が悪かったみたいです。ドローダウンが悪化しました。

 

決済方法にトレーリングを使うのは結構有効なのではないかと思います。

固定値のpipsを変えたり、移動平均線の期間を変えると結果も大きく変わってくるので、

様々な値で試してみるといいと思います。

次回は③高値、安値の値を使ったトレーリングストップ④ATRの値を使ったトレーリングストップの決済方法について取り上げたいと思います。




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