トレーリングストップでの決済EAの作り方②
「EAつくーるでトレーリングストップを使った決済方法について②」

前回は

①固定値でのトレーリングストップ及び②移動平均線を使ったトレーリングストップについて扱いました。

前回記事「EAつくーるでトレーリングストップを使った決済方法について①

今回は③高値、安値の値を使ったトレーリングストップ及び④ATRの値を使ったトレーリングストップを使った決済の方法について説明します。



③高値、安値の値を使ったトレーリングストップ

ローソク足の高値安値の値でトレーリングを行います。

上図は買いポジションでトレーリングが既に開始しているもので、期間を10とすると、最新のローソク足の1本前から10本分のローソク足の安値にストップロスを移動させています。ローソク足の安値が上がっていけばSL値も安値の値に更新されていきます。

ただし、デフォルトのロスカット値がローソク足の安値より大きい場合は発動しません。
※売りポジションも同様の考え方で、ローソク足の高値でトレーリングします。
④ATRの値を使ったトレーリングストップ

ローソク足の高値(売りの場合は安値)からATR期間(例として10日)の計算値×倍率を引いた値(売りの場合は足す)にストップロスを移動する方法です。

買いポジジョンでの例として現在値が112.80とし、1本前ATR10日の計算値が0.130で倍率2.0となっている場合は、
112.80-(0.130×2.0)= 112.64
デフォルトのSL値が112.60の時112.64にストップロスを更新
デフォルトのSL値が112.70の時ストップロスの更新はなしとなります。
今回取り上げた決済方法で「移動平均線2本クロスでエントリーする自動売買EA」に適用してみると
③高値、安値の値を使ったトレーリングストップ(SL:15、TP30)
まずまずの結果です。
エントリーフィルタやSL、TPの値を変更して調整すればもっと良くなるかもしれません。

④ATRの値を使ったトレーリングストップ

ドローダウン悪化、ATR期間やSL/TPを変更したら違う結果になるかもしれません。

EAつくーるでは前回と今回記事の合わせて4つのトレーリングストップでの決済が扱えますが、

外部の決済EAを利用し、平均足やピボットライン等でのトレーリングをする方法もあります。

裁量・EAのポジションを監視して、有利な決済(キャンドルストップ、ブレークイーブンストップ、平均足判定など)をサポートします。複数ポジションに対して、纏めて適用することが可能です。

上記の「決済サポートくんPRO」ですが、自動売買EAはもちろん、裁量ポジションに対してもトレーリングストップをかけることができる優れものです。

エントリーだけ自動売買EAに任せ、決済を「決済サポートくんPRO」に任せたり、

裁量で注文したポジションに対して、決済だけを任せる半自動売買化をすることが可能になります。

またバックテストの方法も決済サポートくんPROの製作者さんのブログ等で公開されているので、

興味のある方はそちらをご覧ください。

次回はカスタムインジケーター(市販や無料のシグナルを使ったエントリー)

について取り扱いしたいと思います。

 




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